「運気」「引き寄せ」「初詣」

寺岡内科医院 院長の元気塾202501明けましておめでとうございます。寺岡内科は創立37年目を迎えます。これまでお世話になった地域の皆様方、スタッフの皆様に心よりお礼申し上げます。
 
創立以来、私の心にあったのは「科学的かつ心を重んじる医療」でした。今では私の思いを理解してくださる方も多く、続けて来てくださる患者さんの中には「気が合う」「波長が合う」という理由の方も多いのではないかと感じております。「引き寄せ」でしょうか。

そこで年の始めに「運気」についてのお話です。日本語には「気」に関する言葉が非常に多いことが知られています。思いつくだけでも「運気」「気持ち」「気合」「陽気」「気ごころ」「気配」「天気」などすぐに思い浮かびます。私たちほど「気」に敏感な民族はいないのではないでしょうか。この「気」とは何なのでしょう。それを感じるのは「心」でしょうし、大脳という神経細胞の集合体の電気活動に間違いないのです。それは脳波という電気信号で確認出来ます。ギザギザの曲線をご覧になった方もおありでしょうね。思考、感情、雰囲気さえもが脳波信号なのです。そういえば「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」「触覚」さえも最終は電気信号です。電気信号があれば電磁波が生まれ周囲に発信されます。人はそれぞれ固有の電磁波を発しながら生きていることになり、もし他人の発する類似の電磁波と出会うことがあれば共鳴現象で強化され「ビビーッと感じる」ことになるでしょう。「波長が合う」「引き合う」ということになります。

もちろん良い波動同志が出会えば「運気」が上がることになるでしょう。人間には「五感」があるとされていますが、それ以外の感覚、「第六感」を日本人は何となく信じています。現代の科学では説明できない感覚ですが「雰囲気」や「気配」を感じる感覚に日本人はすぐれているようです。とくに女性はその能力に長けているようです。

かつて「伊勢神宮」を訪れた西行法師(12世紀)は「何事のおわしますをば知らねども、かたじけなさに涙こぼるる」と詠いました。ザッ、ザッと玉砂利を進むにつれ感じる清浄感、ピーンと張り詰めた神聖な空気。古代から何か目に見えない、耳に聞こえない不思議な力を日本人は感じ取ってきたのです。その原理の一端が最近解明されました。千葉工業大学の大橋教授によると、日本中でここだけで人間の耳では聴くことが出来ない20000ヘルツ以上の高周波が発生しているそうですから、耳ではなく肌で感じる何事かがあるのかもしれません。実際20000ヘルツ以上の高周波は大脳に安らぎをもたらすそうです。このように無いと思われていた情報が科学の進歩によって証明されつつあるのです。

私たちの周り、宇宙には目に見えず聴くこともできない波動が、無限といってもいいほど満ちあふれています。その一例がテレビ電波です。一見何もない空中にアンテナを立てればテレビから映像と音声が出てきますが、ここで電波という空中の電磁波の波動を確認することになるのです。 

そもそも宇宙の始まりといわれるビッグバンでさえ「何も無い虚の世界にたまたま揺らぎが生じたことで大爆発を引き起こし、宇宙が生まれるきっかけになった」とされているのですから、揺らぎ=波動は万物の根元といえそうです。宇宙全体で未知の不思議な波動、波長、情報がまだまだありそうです。

私たちは「霊気」「気配」「インスピレーション」「暗示」などの情報を直感でしか感じてはいませんが、21世紀の科学ではこれらの謎が解明され、「心」と「物質」の関係が深く理解されるのではないかと期待しています。

お正月は本来の日本人の心に立ち帰る良い機会です。それぞれの氏神様にお参りされ、すがすがしい、厳かな気持ちで天地の波動に周波数を合わせ、良い「気」「運気」を授かられるようお祈り申し
上げます。