ワクチンはどのくらい効いた?当院のデータでは25%!
オミクロン株による新型コロナは、昨年12月から第6波がはじまり、2月初めにピークを迎えた後は徐々に下降線をたどって、5月18日現在、全国の1日のPCR陽性者数は42078名、重症者数110名、死者数53名と、明らかな減少傾向を示しています。この傾向は世界的なもので、もはや第6波が増加に転じることはないと思われます。
今、国は第7波(?)に備えて3回目、4回目のワクチン接種を進めており、国民の50%位が接種を受けたようです。しかし若者たちには「もうコロナは風邪みたいなもの。」という認識も多いようで、なかなか進んでいない実態もあるようです。 私の医院はコロナ診療協力医院ということで、2021年からコロナ診療に携わっているので、沢山のコロナPCR陽性者を診てきました。
そんな中でワクチンを2回接種したにもかかわらずコロナに感染した人が意外に多いことに気がつきました。そんなわけで第6波のオミクロン株でPCR陽性になった方のワクチン接種歴を調べて見たのです。期間は2022年1月6日~5月31日としました。
この間に116名の陽性者が発見されましたが、ワクチン接種済みの方は71人おられました(1回接種だけの方は4名)。非接種の方は45名でした。グラフにするとこのようになります。
「あれ!ワクチンは効いてないの?」と思われるかもしれません。ワクチンが100%有効だとしたら、PCR陽性者はワクチンをしていない(橙色)ばかりになり(青色)の部分はないはずですね。因みに116名の方々は一人を除き、全員が軽症でした。
もう少し考えてみましょう。
世間では12月末までに国民の80%が2回のワクチン接種を終わっていました。もし仮にワクチンの効果がゼロだったらどうなるでしょう。ここが大事なところですが、ワクチンの影響がないとしたら、コロナにかかった人の内訳も「打った人が80%、打ってない人が20%」になりませんでしょうか。
わたしのところではこれが61%と39%でした。ということは、コロナワクチンの影響力=効果は、80%を61%に抑えた数と見ることが出来ます。19%の差です。80人かかるところを61人に抑えられたということでしょう。率で考えると(80-61)÷80≒0.25で25%の抑制効果があったということになります。
ファイザー社は当初ワクチンの予防効果は96%と宣伝していましたが、第6波オミクロン株に至っては、25%程度でしかなかったということになります。あくまで当院の116名という小集団で浮かび上がった結果なのですが、大きな間違いはないと思っています。
そこで考えたことですが、新型コロナが怖いとしたら85歳以上の高齢者の場合であって、「ワクチンで重症化を防げる。」というデータを否定する材料は持ち合わせませんが、ワクチンさえ打っておけば感染を予防できるという考えは楽観的過ぎるのではないでしょうか。伝染病を防ぐには結局自然に獲得した免疫しかないと思っています。
それより25%程度の効果を求めるために、RNAワクチンという、自己免疫疾患、エイズ、心筋炎、感染拡大、癌促進、不妊などのリスクが懸念されるワクチンを、影響の大きい子供や若者に思慮なく薦めるのはいかがなものでしょうか。ワクチンは自己責任です。しっかりお考えの上で選択してください。