武漢肺炎 (新型コロナウイルス)について
その後感染者が爆発的に拡大し武漢市を封鎖したのが1月23日、2月25日現在70の都市が封鎖されていて、北京も上海も人通りが激減して厳令下のようになっていて、田舎でも村々で自己封鎖が起こり、よそ者を入れないという状況になっているそうです。
まず新型コロナウィルスのことですが、武漢の細菌研究所で使われた実験動物が海鮮市場で売られていたという噂もあるのですが、まあ分りません。普通コロナウィルスは昔から特別なものではなく、一般的な風邪の原因の20%はコロナウィルスによるもので、とくに治療法しなくても普通の免疫力を持っている人なら無症状、軽症で治ってしまうものです。今回も80%の人が軽症で治っているといわれるのもうなずけることです。問題は人類が未経験の新型なので伝染が早く重症化する可能性が高いということです。
中国の統計はほとんど信用できませんが、それでも武漢からの報告では7万5千人が感染し2500人が亡くなったといい(実はその10倍とも)、致死率は3%くらいと見積もられています。中国以外の国に目を向けると、2月21日現在、感染者は579人(日本人93人を含む)に対し死者は12人(2%)というのが客観的な数字で、全世界的に見ると致死率は2%~3%が本当のようです。万一かかっても98%は治るということでもあります。
武漢からのチャーター便で帰国された計828人のうち14人の感染者が発生していました(1.7%)。
これが現地での感染率だと仮定すると、日本で蔓延した場合1.2億人x1.7%=204万人の感染者が発生し、その2%の4万人が亡くなるという推測が出来ます。その多くの人が高齢者、免疫力低下を持つ患者さんであることから、日本の年間死亡者数138万人を大幅に増やすことはないと思われます。
ところでコロナウィルス感染の判定はどうなっているかというと、喉の粘液を採取してDNA検査をするのですが、12月の段階でスイスのロッシュ社で開発されていたそうです。
この検査キットさえあれば感染者、非感染者の分別が出来、その後の対応にどれだけ貢献したことか分りません。何らかの理由があってクルーズ船乗員全員の検査をしたくても出来ない事情があったのかもしれません。しかしその感度というのが問題で感染者であっても陰性と判定されることもあったようですから、陰性の帰宅者から後に陽性が出たという話もうなずけます。深い深い問題を抱えながらも全国では60箇所で検査が可能だそうです。まずは正確で大量に処理できる検査の出現をこころから願います。
治療薬としてアビガンという日本の薬が注目されていますが、確立した治療法がまだ無いのが実情で、抗体が出来るまでの3~4週間を耐えて過ごすしかありません。重症化したときの人工呼吸管理はあくまで対症療法に過ぎませんが一縷の希望となります。そこまで体力が続けば98%治るのです。
不思議なことにあれだけ中国客の多い大阪での感染者は中国人のガイドに当たった一人ということになっています。結構ウィルスは入っているはずなのですが…。少し理由が想像できるようになって来ました。恐る恐る申し上げますと、例えば武漢からの客が多かった飲食店で店員の一人がしつこい風邪にかかったとしましょう。心当たりは充分です。もしコロナウィルス感染症と判定されたら店は営業停止を食らいつぶれるかも知れません。風評被害も起こるでしょう。これでも公開しますかという話です。つまるところ店長の判断で、「ほとぼりが冷めるまで家でじっとしとけ。ほんまに重症になったら病院に行け!」となるのが落ちでしょう。(あちこちで急に長期休む人が増えているそうです。)多くは「風邪」で治るので、それはそれでよいのでは無いかと邪推します。やわらかい隔離ですよね。大阪では重症者は一人も報告されていません。この騒ぎが沈静化した後で、そのときの大阪市民の行動はどうだったのかぜひ検証したいと思います。
日本全国民が厚労省の発表を固唾を呑んで指示待ち状態にある日本ですが、案外大阪では庶民がその答えを見出していたというようなことになるかもしれません。